2005年12月17日

いつもの感想

今回のエントリ

みどころは発信者情報の開示請求であろう。
>損害賠償又は侵害行為差止めその他の訴訟を提起したならば勝訴の見込みがないとはいえないとき。

この条件は厄介である。勝訴の見込みがないとはどういう状況であろうか。私の記憶が確かなら、民事訴訟としての名誉毀損の訴訟の場合、勝訴と敗訴と和解とがあるはずなのだが、和解は勝訴の見込みに含まれるのであろうか?和解を含むなら、相当数勝訴の見込みがあるとされ、好き勝手に情報開示される恐れがある。逆に和解が勝訴の見込みに含まれないなら、過去の名誉毀損の案件のうち勝訴したものは相当少なくなるのではなかろうか?

と、ふと思う「勝訴の見込みがないとはいえない」というのは誰が決めるのか、などの疑問が出ているが、この語は既に頻出なのではないかと。そういうわけでDr.グーグルにきいてみた。

和解や調停での解決の見込みや、何らかの利益が得られる見込みでも足りるとされています

どうもこの語は、民事法律扶助での既出表現のようだ。その場合の定義を踏襲するなら、和解も含むと考えられ、なにやら相当な数の情報開示ができる見込みとなろうか。

ところでここで振り返ってみたい。本来の目的は名誉毀損等の訴訟において、情報開示の訴訟を別個に行う負担を軽減するためであった。しかしそれならば被疑者不明で告訴して、場合によっては被疑者不明のまま判決を出せるようにすれば問題ないのではないかと思われるのである。その場合プロバイダが介在して、被疑者に告訴の事実や賠償命令などを伝えれば被疑者不明(被疑者仮名)のままの訴訟も可能なように、むしろそちらの法改正をする方が問題なく、尚且つ被害者救済も全うできるのではなかろうか。被疑者の情報開示は、被疑者情報が訴訟のプロセスや判決並びに和解の中で必要な場合に限り行い、その時に備えプロバイダ等には一定期間の情報保持を義務付けるという方向の方が、よほど安全に訴訟を行えると思うところである。
posted by князь Мышкин at 22:42| 富山 🌀| Comment(1) | TrackBack(0) | 匿名ネットワーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>その後当該発信者が誹謗中傷を中断したことにより開示請求者がさらに発信者に訴訟を提起する必要性を感じなくなる場合もあり得るので、訴訟を提起する義務まで負わせる必要はないと思います

空請求で個人情報集めまくりんぐ。



Posted by Мышкин at 2005年12月18日 00:59
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