2006年01月12日

正義の味方メソッド

正しくない論理(≒心がけ)のうちいくばくかは、その論理単体としてみたら正しいのだが、現在の議論で提示するのは場違いというものが含まれていると考えられる。言い換えると、論理の投下ポイントを間違えている、これが正義の味方メソッドである。

正義の味方メソッドの特徴の一つは、本人が間違いに気づきにくい点にある。その論理単体としては正しいので、その正しさを信ずるあまり論理の適用範囲外にまで使ってしまっているにも関わらず、正しさの限界を超えたことに気づきにくいのである。

例えば、大量無差別破壊兵器は撤廃せねばならないという論理は正しいが、白リン弾の場合はおそらく適用範囲の限界を超えている、であるとか。この場合「残虐兵器撤廃」という正義にのみ着目するなら間違っていないので、本人は間違いに気づかない場合も少なくないだろう。反論されると「では大量破壊兵器を見過ごすというのか!」などと自己の正義の範囲内でのみ議論しようとすることもあろう。この間違いは、大抵の論理には、前提があるという事を失念しているところからくる。(白リン弾の場合、「白リン弾は大量破壊兵器であるか?」という前提条件の証明をいい加減に行うところからくる)

正義の味方メソッドにはもう一つの特徴がある。支持者を得やすいという点である。先の例だと「大量破壊兵器撤廃運動に賛同してください」といった基本方針のみが伝わる場合、うっかり支持してしまう可能性がある

一酸化二水素の例は、これを意図的に引き起こそうとしているものという解釈もできるのではなかろうか。この場合の基本論理は「有害物質は規制すべき」というものであるが、それを水に適用させるように誘導しているのである。この場合「水は有害物質であるか?」ということに気づかない…のではない。意図的に気づかせないように偽装していたわけであるが、その議論を抜きに「有害物質は規制すべき」という自己の正義のみ先走らせてしまうと、うっかり支持してしまうことになる。

この正義の味方メソッドを完全に防ぐ方法は、おそらく無い。少しでも多くの情報を集めることだけが、有効な予防法であり、言うなれば知らない人にホイホイ付いていかないようにする、ということであろう。
posted by князь Мышкин at 01:13| グァム ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ネタ雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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