2005年06月18日

損益分岐点を越えるのか

小倉氏の新規エントリが登場している。

私はこれまで、ネット上で一定の匿名性を保持すべきと主張する中で、匿名時のメリットデメリット、実名時のメリットデメリットを一応は考え、どちらの方が利益が大きいと考えられるかという意味で匿名を支持してきたつもりである。しかし、小倉氏の主張からは一貫して「匿名だと名誉毀損などの時に訴えるのが難しいから実名をトレースすべき」という主張だけしか見えてこないように思われる。

小倉氏は結局のところどう考えているのだろうか。実名またはトレース可能な仮名の場合に考えられるメリットデメリットを比較し、メリットが匿名時より上回るという主張を展開すべきなのだと思われるのだが、それが見えてこない。

今まで小倉氏を批判してきた面々も「その意見では**というデメリットが考えられる(そしてそれはメリットを上回る)」という主張がしばしば根底にあったように思われるのだが、それに対して小倉氏は「でも匿名だと卑怯者が云々」と繰り返すばかりであったように思われてならない。こういう場合返す言葉は「そのデメリットの総量はせいぜい**程度だが、それよりトレースによって得られる**のメリットの方が大きい」といった形での反論が本来妥当なのではなかろうか。そうしてこなかったからこそ延々と同じようなやりとりが繰り返され続けてきたのではないかと思われる。

簡単に言うと小倉氏はどうも言葉のキャッチボールをしていないように見えてきたのである。匿名者たちからの批判はそれはそれは痛いだろう。グラブで受けて投げ返さずに無視しようとして、顔面に次々当たっているのだから。
posted by князь Мышкин at 00:49| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | トラックバック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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