2005年07月05日

この醜くもぃゃζιぃ世界

小倉氏が、既存メディアとネットと、両方について勘違いしているであろう点を再確認してみたい。

氏が提唱するネットにおけるトレーサビリティは、大きく二つの問題点がある。
一つは、技術的不可能性。技術的に見て、氏が言うようなトレースはどうしても不可能であり、ある程度以上の追跡がどうしても不可能になる点である。しかしこれはリアルにおいても同様なはずであり、様々な怪文書や嫌がらせの電話は完全には払拭できないのである。ましてネットでの罵詈雑言を完全に消し去ろうとする意義は、果たしてどれくらいあるのかも疑問である。特定の場所を除いて「滅菌室」は不要である。

もう一つは前述の要素に付帯するものであるが、ネットにおいてトレーサビリティに乏しい匿名の名を名乗る事が不可能になりかねないという問題がある。

これがどうして問題か?というところで、冒頭のリアルでのメディアと関わる。まずもって既存メディアを見て欲しい。テレビ、ラジオ、書籍。どんなメディアでも、発信される情報の大半は、「どうでもよいこと」であるはずだ。大衆紙、バラエティ番組、漫画雑誌、etc.どれを取っても、誰が発信したかとか考える必要の無い情報ばかりである。そういった有象無象が、雑誌社を、テレビ局を、経済的に支える。お真面目な番組だけで、経営を維持できるというなら、そういう会社を作ってみればいい。(チャンネル数が増えれば、希にそういう会社もあろうが、決して多数派にはならない)

そして、ネットにおいて実名主義、あるいはトレーサビリティの高い仮名を強いられた時点で、その有象無象の存在が危ぶまれるということである。

まえにも出したが、ザイーガの中の人が、普段どこでどんな台詞を語るか知られて尚ブログを維持できるとは限らない。たとえその台詞が、ネット上に限定されるとしても。

小倉氏はそういった被害を些細なことと思うかもしれない。自分の語るような崇高な言明に比べれば有象無象のくだらないバラエティなど、と。

しかしネットにおいても交流を支えるのはそういった有象無象のはずなのである。実際問題として、小倉氏のところのアクセス数が、ザイーガの足元にでも及ぶだろうか。多くの思想系ブログは承知しているだろう。単純な集客力で、今や更新もままならないちゆ12歳にすら及ばないことを。

前にも言ったかもしれない。経済的に赤字になるサービスは、提供されない。小倉氏の提唱するサービスは「十分な利益」を上げるか?
posted by князь Мышкин at 01:54| ドバイ | Comment(0) | TrackBack(1) | 匿名ネットワーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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